貴様は死体だが､命に別状はない｡ 5話ネタバレレビュー
貴様は死体だが､命に別状はない｡ (6話ネタバレ)
第6話
アゲハ唄
魔女カスミが呼び出した死神(ゲーデ)の手に押しつぶされた、屍魂化したきらら。
死神の手が消えると、そこには人間に戻ったきららの姿がありました。
ただし、完全に人間に戻ったわけではなく、屍魂化したときに生えたアゲハ蝶の羽が生えています。
「成田・・・さん・・・」
姿だけでなく正気も取り戻したきらら。
成田に蚊か偉げられながら、成田の言葉を聞いています。
「ずっと、後悔していた・・・」
「この大舞台でみんなと一緒に笑顔になる。それがお前の夢だったのに」
病気だからと言ってきららを病室に押し込め、自殺のきっかけを作ってしまったのは成田でした。
「だから、俺はお前に謝りたくて・・・けどあんな姿になるなんて」
ケロイドだらけの醜いきららにしてしまったのは自分だ。成田は自らを責めますが
「わかってますよ。成田さんだって望んで私をあんな姿にしたわけじゃないことくらい」
「ただ、私が許せないといったのは、冷静になれなかった馬鹿な自分です。」
その気持ちを裏切ってしまってごめんなさい。
ここにきてようやくきららと成田の心が繋がりました。
しかし、きららに残された時間は多くはないようです。
だんだん身体が透けてきていたのです。
「ただ、本気だったんです。病室で泣くだけの人生を送るくらいなら、最後のステージになったとしても・・・ここで笑顔になれれば」
きららの想いを黙って聞いているカスミとフランでしたが、それならちょうどいいと口をはさんできます。
そう、赤音はきららの大ファンで「貴様は死体だが､命に別状はない｡ 」第1話で成田に突っかかり、カスミにお仕置きされたくらいです。
「この男のために、歌ってやってくれないか、この場所で」
「赤音、リクエストは？」
カスミに聞かれるまでもなく、赤音がリクエストしたのはきららのデビュー曲「アゲハ唄」でした。
きららにとっても屍魂になっても忘れることがなかった大切な唄です。
『・・・さあ殻を破り飛び立て』
きららがアゲハ唄を歌い終わった時、ちょうどきららにとっても時間切れでした。
きららはそのまま無数の蝶になって散ってしまいます。
蝶はほとんどがすぐに消えてしまいましたが、最期に1羽だけ、成田の方に羽が傷ついた蝶が止まっていました。
後日、カスミの蘇命庵で
「え？このお金は？」
成田はカスミから札束を渡されて困惑しています。
「依頼品が消滅したんだ。後でクレームになっても困る。さっさと持って帰れ」
どうやらきららが消滅してしまったので契約は無効と言いたいようです。
後ろではフランが「素直じゃないね」とつぶやいていますが、まさにその通りでしょう。
「きららの夢を叶えてくださり、ありがとうございました」
成田は礼を言うと蘇命庵から去ろうとします。
ところが、それをカスミが呼び止めます。
「ところで・・・この名刺、誰からもらった？」
カスミが取り出したのは成田が初めて蘇命庵に来た時に持っていた名刺です。
成田にとっては意味不明な問でしたが、蘇命庵の関係者からもらったと答えます。
カスミもそれ以上は質問しませんでしたが、なにやらきな臭い匂いがします。
カスミはこんな名刺を作った覚えはなく、何者かが蘇命庵を嗅ぎまわっていることを確信します。
「大体見当はつく・・・今回は尻尾を見せなかったが・・・」
貴様は死体だが､命に別状はない｡ 6話感想
屍魂化したきららは助けることもできず、消滅させられてしまいます。
しかし、消滅の直前、きららは正気を取り戻して夢を叶える事ができます。
そして、きららの死を重荷に感じていた成田も、伝えたいことを伝えて一件落着です。
当初ヒロインかと思っていたきららが消滅してしまった事で、この先どうなるか心配になってしまいましたが、今後はカスミ視点で話が続きそうです。
どうやら、成田を蘇命庵に誘ったのはカスミと敵対関係にある者の引き金っぽいですね。
カスミ自身は大体見当がつくと言っていますが、きららの件で尻尾を出さない程度には有能そうです。
おそらく第2幕ではこの何者かとの係争がメインになってくるのではないでしょうか？
カスミの黒魔術にしても謎が多く、フランの正体や何故一般人の赤音がいるのかなど不明な点もたくさんあります。
第2幕以降ではこれらの伏線が回収されていくのでしょうね！
貴様は死体だが、命に別状はない。の続編の期待が否応でも高まりますね！